平成28年10月号
ひまわりだより(平成28年10月号)
大事な季節
園長 伊藤 和子
残暑の厳しい日々の続く中で、園庭の桜の葉は黄色に色づき吹く風に乗ってはらはらと落葉しています。季節は秋。活動の秋を迎えました。子ども達は思いっきり体を動かし、自然の変化を感じるとともに、生き物を追いかけて、子ども本来の姿を見せて生き生きと毎日を過ごしています。今年はショウリョウバッタがとても多くて、穴の空いた葉の陰から思いがけないほどのバッタが飛び出してきます。子ども達は、その細い指で一瞬狙いを定めて上手に捕まえては逃がしています。その目の輝きが、子どもらしくて心から嬉しくなります。このような瞬間が本当に大事なんだなと、私の心が叫んでいます。一大イベントの運動会も皆様のご協力によって無事終了となりました。その1つひとつの種目を御力を出し切って頑張った子ども達。やる気、本気を感じていただけたことと思います。園外保育や遠足絵も、自然の変化の中での気づきや御の不思議を子ども達はどれほどの思いで感じているのでしょうか。その1つひとつの場面でも関わりが、本当に大事なことであることを改めて強調したいと思います。そして秋は夜長、読書の秋とも言われる所以です。親子の絆をより強く結ぶことにもつながり、安心してお話の世界を駆け巡ることができる。想像力集中力はもとより、その経験から様々な知識が積まれ、子どもの話す言葉の幅も広がり、より豊かにそしてたくましく成長を感じ取れることとなっていきます。秋は成長の時、楽しみが膨らむ時です。その一瞬一瞬をどうか大切に過ごしてほしいと心から願っていまう。スポーツの秋、読書の秋、そして食の秋。大事にしてまいりましょう。